国産の農産物の活用
-新用途加工品の開発から6次産業化への取り組み-
星野科学では地域農産物を原料に酵素処理フルーツペーストなどの加工食品を開発し、地元食品メーカーやレストラン喫茶店、ホテル旅館などで利用しやすい形で農産加工品を提供しています。また、地産地消だけでなく、大手食品メーカー工場でも利用可能な規格化された加工度の高い製品仕様のペースト加工もおこなっているため、地産外消を目的に農産加工品製造販売事業の立ち上げなど、産業化のお手伝いもしております。
6次産業
=農産物生産(第一次産業)×食品加工(第二次産業)×流通・販売・サービス(第三次産業)
その土地で採れた農産品を加工する際に、保存性や便利さだけを考えた加工製品を作るのではなく、購入客目線からのニーズを捉えた販売商品を企画し、その特性に合った加工製品を作ること。生産から販売までを考えた「売れる商品づくり」を目指した活動が日本各地で活発化しています。 昨今の情報化・伝達手段の発達が、今まで目に触れなかった食品・食文化をクローズアップすることで新たなニーズ掘り起こし、その食に関連する農産物や地域を産業化、ブランド化するという機会が増えています。 当社では、各地の農協・JA組合をはじめとする生産者団体から国産果実・野菜の提供をうけて、新商品の開発を進めています。国産農産物には収穫時期が限られるものが多いため、最終製品の開発だけでなく、半製品や原料を開発します。多くの製品に原料として利用しやすいピューレ状の加工品は、保存性が良く様々な用途に転用が利きます。 また、これにより季節に左右されずに販売機会に合わせて企画を考えることができるだけでなく、地元の食品メーカー、レストランホテルなどに業務用原料としての供給が可能になります。 上記のような開発商品は開発期間が長くかかります。しかし、このプロセスによって簡略なサプライチェーンが作られることとなります、そして、サプライチェーンの全体像を掴むことが 6次産業化への継続的で合理的な取り組みに役立つこととなります。また、サプライチェーンの構築は最終製品の情報管理(生産者・産地・品種)、ブランド化・地域商標権管理などに欠かせないものとなっています。 |
開発協力品写真;国産柚子皮を使った菓子“ゆずピー”(販売;JAえひめ南農業協同組合) 減農薬栽培された愛媛県鬼北町産の柚子皮を糖漬け加工。 道後温泉旅館売店、道の駅”三角ぼうし”で販売中。 |
開発品写真;国産レモン皮を使った菓子“レモンピー”(販売;星野科学株式会社) ゆずピー姉妹品として開発。瀬戸内地域(愛媛県今治周辺)で取れた国産レモン皮を使用。 |
地産地消・地産外商(地産外消)
星野科学長浜工場のある滋賀県での取り組みとして、地元生産のメロン・苺・ぶどう等の原料青果を加工してゼリーを製造、小学校給食に食育メニューとして採用いただいています。
京野菜機能性活用推進連絡会-京都府農林水産部研究普及ブランド課
京都府伝統野菜にある機能性に着目し、健康維持に役立つ食材としての魅力を活かした加工品開発と商品化を促進、PRしていく活動を目的に設立(2013年9月)。 前身の桂うり研究会で対象とした京野菜 桂うり、佐波賀だいこんに、他の京野菜(紫ずきん、みず菜、京かんざし、九条ねぎ)を加えた計 6種類について活動をおこなっています。 参加者は京都府下の大学・教育機関、農林水産試験場・研究所、加工業者・調理販売業者、飲食店・デパート。 |
写真;桂うり完熟果 メロン様の香気が特徴。70 ~ 80 cm ほどの大きさにもなる。 |
他の京都の伝統野菜(京野菜)
海老芋(えび芋,京芋)