菊芋(きくいも)の乾燥粉末の研究室試作です。
星野科学では加工受託製造をお受けするにあたり、前もって、少量原料を使っての試作品の作製をおこなうことがあります。
予期しない褐変などの品質低下がおこらないかを確認し前処理法の必要不要を判断します。
菊芋(きくいも)は地中に塊茎を作り、食物繊維として「イヌリン(inulin)」という多糖類を多く含有している少し変わった農作物です。
イヌリン(inulin)の特徴はその水溶性であり、水と馴染んで食物繊維が多いが、バサつかずに なめらかな口当たりです。菊芋(きくいも)は食物繊維の機能性を生かして健康食品の材料などにも有用です。
イヌリン(inulin)は食物繊維素材としてだけでなく、水に溶けて膨潤してなめらかにモッタリとするので、カスタードクリームやホワイトソースなどの満足感/ボディ感を増すことができ、低カロリークリームやダイエット用原料として低カロリーチーズケーキ、低カロリーシュークリームなどにも利用できます。

菊芋(きくいも)

菊芋(きくいも)

写真は洗浄後の菊芋(きくいも)ですが、一見、生姜のようにも見えます。某マンガベルセルクにでてきそうです。

菊芋(きくいも)FD1

菊芋(きくいも)FD後

真空凍結乾燥(FD)後です。パリパリに乾燥しましたが、芋の粘り成分のせいで結構硬く表面もカペカペです。

菊芋(きくいも)FD乾燥粉末

菊芋(きくいも)FD乾燥粉末

ミル粉砕をかけて、メッシュろ過後の粉末です。